本文へジャンプ

        (神技編)
 
 
このページのタイトルを『神技編(もしくは神業編)』とした。これは逆説的な意味も含んでいて、実際にはここまで深読みして、馬券を当てるのは至難の業である。
 まさしく
芸術=神(JRA)の仕業(しわざ)としか言いようが無い。


『08年エニフS〜逆ドッキリを仕掛けられたような感じ

先日の9月27日(土)に阪神の10Rで施行された1400Mダートの古馬OP特別である。
 この表ではスペースの関係で割愛しているが、実際には2月16日(土)に、
すばるSというOP特別があり、連対4が「6・10・14・11」で、1着枠の「6・11」を次戦コーラルSの2着枠に送り、また、6・7・8着の「1・12・2」をプロキオンSの1・2・3着にそのままスライドさせている。
 また、07年コーラルSの連対4は「16・8・6・4」であった。以降
「16・4」は、07年プロキオンSの8・9着、07年ギャラクシーSの10・11着、前出08年すばるSの13・14着と、ことごとく並んでいる。

 さて、今回のエニフSに対して、
2戦前のコーラルSのビリから4の「8・9・10・15」が、当該エニフSの3枠「15・8」と7枠「9・10」に収束されている。『ミニモニ型』決着を狙えるパターンだ。人気の無い馬が揃った(3枠D番11人気、E番10人気、7枠L番9人気、M番13人気)ので、決まれば高配当が見込める。興奮した方も多いはずだ。しかしながら、結果はEの3着が最高であった(複勝が630円)。結果的に大惨敗ということになる。拙著で取り上げた01年クリスタルCのようにすべて人気薄でも来る時は来るのだが、やはり単勝人気というのは決定的なファクターなので、十分な警戒が必要である。

 結果論だが、今回は
『例年1600万条件で施行されているのに何故か今年急にOP特別になった門松S』の、1・2着の「6・4」とビリ・ブービーの「16・1」が、08年エニフSの連対枠8枠「1・16」と6枠「6・4」を形成している。門松Sの3着「8」が、エニフSの8着(3着同枠)となり、なおかつ枠連で言うと門松S(3−6−8)とエニフS(8−6−3)が真逆になっているのが、『超不思議』だ。『ドッキリ』を仕掛けたつもりが、『逆ドッキリ』にあったような気分だ。

西古馬 OP 1400Mダート
年日 08/1/6日 08/4/5土 08/7/13日 08/9/27土
レ名 門松S コーラルS 13プロキオンS エニフS
1着 D 6 N 5 J 1 O 1
2着 K 4 C 11 K 12 J 6
3着 N 8 H 2 F 2 E 15
4着 @ 11 L 4 G 6 B 3
5着 E 7 A 3 A 3 I 13
6着 F 2 E 1 L 11 A 12
7着 A 14 D 16 I 7 F 7
8着 J 3 J 14 D 10 D 8
9着 I 10 B 6 B 5 N 16
10着 M 15 I 12 H 9 G 2
11着 C 13 K 13 E 4 H 5
12着 G 9 G 7 @ 13 K 4
13着 L 12 F 15 C 8 C 14
14着 O 5 @ 10 M 10
15着 B 16 M 9 @ 11
16着 H 1 O 8 L 9
枠連 1050 470 840 1300
馬連 7340 820 1530 11050
3複 17450 3720 3920 97510



『08年第43回札幌2歳S〜同じJpnVどうしの選択

 先日10月4日(土)に札幌で11Rで施行された1800M芝の札幌2歳Sである。
 
札幌2歳Sは2歳JpnVである。その直前戦は2歳OP特別「コスモス賞」で、2戦前は3歳JpnVの「ラジオNIKKEI賞」である。その前に2戦スイートピーS(OP)とスプリングS(JpnU)が存在するのだが、スペースの都合上割愛して、同じJpnV戦「フラワーC」を掲載している。

 その直前戦08年コスモス賞から順次さかのぼって調べていっても、「ミニモニ型」や「メロン型」のようにわかりやすい形で、連対4やビリから4が札幌2歳Sの2つの枠に収束する様子はない(何年先までも永遠にさかのぼって行けばいつかは揃うだろうが・・・)。したがってこの時点で、
今回の札幌2歳Sは『見送る=やらない・買わない』という選択肢は大いに有り得る

 これも結果論だが、
『どうしても札幌2歳Sの馬券が買いたい。』という人もいるかもしれない。札幌2歳Sと同じJpnVという観点で細かく見ていくと、奇しくもフラワーCの3・4・5・6着の「3・11・14・2」が札幌2歳Sの3枠「14・2」と5枠「3・11」に、ラジオNIKKEI賞のやはり3・4・5・6着の「8・7・12・4」が4枠「8・4」と8枠「7・12」に、共に収束している(3・4・5・6着対決)。御覧の様に、結果はフラワーCの方に軍配が挙がるわけだが(土曜日どうしだから?)、そういった意味で、枠連の(3−5)と(4−8)の2点を買って、テレビやラジオの前にかじりつくという手はあるかもしれない。

東3(2)歳 OP 1800M芝
年日 08/3/22土 08/7/6日 08/9/13土 08/10/4土
レ名 22フラワーC 57ラジオ日経 コスモス賞 43札幌2歳S
1着 @ 10 C 16 B 4 C 14
2着 G 16 J 11 G 2 F 3
3着 I 3 O 8 D 10 A 13
4着 K 11 F 7 E 11 L 7
5着 M 14 N 12 I 12 I 9
6着 H 2 M 4 A 9 K 6
7着 E 9 E 9 C 7 G 11
8着 L 7 I 5 F 5 J 10
9着 D 8 K 13 @ 1 M 12
10着 F 1 D 6 K 8 @ 1
11着 A 13 B 3 H 3 H 5
12着 B 15 H 1 J 6 D 8
13着 N 5 A 2 B 2
14着 O 4 L 10 E 4
15着 C 12 @ 14
16着 J 6 G 15
枠連 870 5170 500 1230
馬連 2830 9580 1180 2340
3複 3660 16680 980 3110


このページのトップに戻る。


『08年ペルセウスS〜悲しいくらいの低配当

 先日10月11日に施行された東古馬OPクラス1400MダートのOP特別である。
 結論から言うと、
これはけっして『神技』という程のものでは全然無い。また、1着が単勝6.1倍2番人気のバンブーエール、2着が単勝1.4倍断然1番人気のユビキタスで、枠連340円・馬連360円という泣きたくなるほどの低配当である。しかしながら、ここでは『出席番号式解析理論』の別な形での利用法を、御説明したいと思う。

 まず、直近のレースを順次さかのぼって検証していっても、連対4やビリから4が当該ペルセウスSの2つの枠に収束される気配は無い。したがって、ミニモニ型やメロン型のような
わかりやすい決着にはなりえない。また、前述のように、このレースは人気が非常に偏り、1番人気が断然の1.4倍、2番人気6.1倍で、3番人気でさえ12.5倍となっている。そこで、裏技というか苦肉の策というか、志が低いかもしれないが、『人気馬に寄り添ってみる』ことにする。

 1番人気ユビキタスの出席番号は「15」で、同枠ベストオブミーは「12」である。よって、
「12」と「15」の動き(?)を追っていく。まず前年戦07年ペルセウスSで、「12・15」は7枠同枠で2着枠を形成している。次戦07年霜月Sでは、ペルセウスの1着枠「10・16」が引き続き連対枠に入ったのに対し、10・11着に並んで下野している。次の総理を狙う人間が、入閣を拒否するのに似ている(その逆もある)。次戦08年根岸Sでも、「12・15」は9・10着に並んで下野している。この時、「12」と4枠で同居しているのが「3」、「15」と6枠で同居しているのが「10」である。すでにお気づきの方も多いだろうが、この「3」と「10」が、当該ペルセウスSで「12・15」が2着枠7枠を形成する際、1着枠3枠を形成するのである。『論功行賞』『お友達内閣』というやつである。

 ついでに、その
「3」と「10」の動きを見ていくと、07年ペルセウスSでは、「10」が1着・「3」は6着(3着同枠)である。次戦霜月Sでは、2着・3着に並んで馬券対象となっている。そして、前述のように、根岸Sでは「12・15」とそれぞれ同枠を組んでいる。次戦欅S(けやきS、こぶしSではありません)では、「3」と「15」が2枠で同枠を組んで、5・6着に並んでいる。逆に言えば08年ペルセウスSの連対4「10・15・3・12」はすべて、前年戦の馬券対象枠に入っていたことになる。

 このように
『出席番号式解析理論』は、ストレートに連対候補枠を見つけるのに有効なだけでなく、『逆算』というか『あらかじめ予想される決着の補足的根拠』としても利用が可能である。(それにしても今回も、タイキエニグマ・ダンツキッスイ・ダンディズム、バンブーエール・ハートオブクイーンなど、紛らわしい名前が多い。)

東古馬 OP 1400Mダート
年日 07/10/8 07/11/18 08/2/4 08/5/31 08/10/11
レ名 ペルセウスS 霜月S 22根岸S 欅S ペルセウスS
1着 H 10 @ 1 C 16 H 9 E 10
2着 L 12 L 10 O 6 F 2 L 15
3着 J 7 H 3 M 1 A 6 O 9
4着 B 9 J 2 E 9 O 16 B 8
5着 @ 5 C 6 G 3 B 3 A 7
6着 K 3 B 5 N 13 C 15 @ 14
7着 N 14 A 16 K 10 M 7 G 6
8着 C 4 N 11 D 8 @ 8 I 1
9着 F 8 O 14 F 12 G 4 D 3
10着 E 2 D 12 J 15 D 5 M 12
11着 I 16 F 15 L 5 L 11 J 16
12着 G 1 I 9 A 2 I 14 H 2
13着 M 15 M 8 @ 14 J 10 F 11
14着 A 11 E 4 I 11 K 1 K 4
15着 O 6 K 13 H 4 E 12 C 13
16着 D 3 G 7 B 7 N 13 N 5
枠連 3310 940 910 2910 340
馬連 9180 1970 2400 3000 360
3複 67650 28510 4930 7250 7170
(08年根岸Sの2枠B番は、途中競走中止)



『08年秋華賞〜衝撃の3連単1000万馬券

3連単の配当が10982020円となった10月19日(日)の第13回秋華賞である。

私は、
結果的には大惨敗である。
出席番号式解析理論=基礎編によれば、これは綺麗に『メロン型』で獲れるはずだったからである。
『揃わなかったから、見送った』というのではなく、『揃ったから、ストライクだから思いっきり振って空振りした』のである(実際には、警戒して小勝負だったのであまり損はしていない)。

下の表を御覧頂きたい。07年ラジオNIKKEI杯2歳Sのあとに、若駒Sと若葉S(共にOP特別)があるが、9頭立て・8頭立てと少頭数なので、スペースの都合で割愛する。

08年秋華賞の直前戦の忘れな草賞は、8枠16番の馬が途中で競走を中止している。したがって、
実質ビリから4の「15・13・16・8」が、当該秋華賞の1枠「13・8」と4枠「16・15」に収束している。当日朝メルマガ会員の方に、『自信は無いけど、1枠と4枠に注意』と配信したのはこのことだったのである。

さらに付け加えれば、この時3走前の07年ラジオNIKKEI杯2歳Sにおいて、やはり「13」と「8」が並んでいるので、人気は無いけど
1枠は有望なんじゃないかなと思っていた。そして、忘れな草賞の8・9・11着の「2・11・7」が同居する7枠が3着候補と考えた。

結果は御存知の通り、11番人気の2枠4番のブラックエンブレムが1着となり、8番人気1枠1番のムードインディゴが2着となった。7枠からは16番人気のプロヴィナージュが3着となった。

なので結果的には大惨敗な訳だが、悔しいので敗因を分析する為、レース前に一瞬だけ気をとめた
07年ラジオNIKKEI杯2歳Sをもう一度よく見てみる。すると、「13・8」と5枠・4枠でそれぞれ同枠を組んでいるのは「10」と「6」ではないか。つまり、5着枠5枠「10・13」と7着枠4枠「6・8」が、秋華賞の1枠「10・6」と2枠「13・8」に収束し、連対したという訳である。さらに、7枠で同枠を組む「2」と「11」が、秋華賞でも7枠で同枠を組み、3着枠となっているのである。

忘れな草賞のビリから4は、
『囮(おとり)』でもあり、「13・8」から「10・6」を導き出すためのヒントでもあったのである。そこまで考えが及んでいれば、3連単1000万馬券も夢ではなかったのだが・・・。


西3(2)歳 OP 2000M芝
(2008年1月26日若駒S(OP・9頭立て)、3月22日若葉S(OP・8頭立て)は割愛)
年日 2007/12/22土 2008/4/13日 2008/10/19日
レ名 24ラジオ日経2S 忘れな草賞 13秋華賞
1着 A 4 F 14 C 10
2着 L 3 H 10 @ 13
3着 B 12 D 3 N 11
4着 K 1 A 5 I 9
5着 E 10 E 12 D 3
6着 @ 7 @ 4 F 16
7着 D 6 N 6 B 6
8着 H 9 G 1 P 17
9着 F 13 C 11 Q 4
10着 C 8 M 7 J 7
11着 I 2 K 2 O 14
12着 G 5 J 8 A 8
13着 J 11 B 16 K 5
14着 L 13 E 18
15着 I 15 H 12
16着 O 9 L 1
17着 G 15
18着 M 2
枠連 1300 4170 8710
馬連 1630 4700 23080
3複 2890 32550 1869680
(08年忘れな草賞の8枠16番は、途中競走中止)


このページのトップに戻る。


inserted by FC2 system