本文へジャンプ
『出席番号式解析理論』 (応用編)


『08年マリーンS(OP)の取り組み方』

 直近08年7月20日(日)に函館で行われた、上記のGTやGUに比べるとはるかに見劣りのするOP特別である。
上記の08年ダービーのところで説明したが叶わなかった、
『おそ松くん』決着についての論証にもなっているので、ぜひ御覧頂きたい。『3つの枠内で決着する』とはこういうことである。
 既に
『研究資料集@(3歳限定戦編)』では数例取り上げているが、せっかく御購入頂いたばかりなのに他で無料で教えてしまってはいけないのだろうが、今回は新たに古馬の北海道シリーズOP特別ということでお許し願いたい。まず、最初の表はその『研究資料集』形式で記したものである。

東(北)古馬OPクラス 1700Mダート
年日 2007/6/23土 2007/7/15日 2007/9/17祝 2008/7/5土
開催 1回函館B 2回函館A 2回札幌C 1回函館D
レ名 大沼S マリーンS 12エルムS 大沼S
OP OP JpnV OP
11R特混H 9R特混B 11R指混B 11R特混H
1着 I 10 H 9 G 12 K 10
2着 H 5 G 5 F 11 G 13
3着 G 4 B 3 @ 13 C 3
4着 J 1 E 7 I 3 B 2
5着 A 3 F 4 A 4 @ 8
6着 @ 9 @ 2 L 7 L 1
7着 F 2 C 1 J 6 A 4
8着 E 8 D 8 E 1 D 11
9着 B 7 A 6 C 8 F 7
10着 C 11 H 2 E 5
11着 D 6 D 9 I 12
12着 K 10 J 6
13着 B 5 H 9
枠連 540 920 930 1220
馬連 1510 950 970 2240
3複 4430 1830 980 3770


07年第12回エルムS(JpnV)              08年マリーンS(OP)
着順 枠番 馬番 名順 馬名 KAT TUN 名順 枠番 馬番 馬名 着順
G 12 メイショウトウコン 13 @ メイショウサライ
F 11 マコトスバルビエロ 11 A ベストオブミー
@ 13 ロングプライド 3 B キクノアロー
I 3 イブロン 亀梨 1 C アドマイヤスバル 3着
A 4 オリンピアンナイト 上田 9 D ハギノトリオンフォ
L 7 ハギノベルテンポ 中丸 10 E フェラーリピサ 2着
J 6 ドンクール 赤西 5 F サトノスローン
E 1 アサカディフィート 亀梨 4 G サクラビジェイ
C 8 ハスフェル 田口 12 H マイネルボウノット
10 H 2 アルドラゴン 田中 田中 2 I イブロン
11 D 9 フサイチパンドラ 上田 田口 8 J トーセンブライト 1着
12 K 10 ブルーフランカー 中丸 6 K スナークファルコン
B 5 グランリーオ 赤西 7 L タイキヴァンベール

枠連(5−7)640円 馬連EJ1090円 馬単JE3920円
3連複CEJ1160円 3連単JEC12960円


 今回断然1番人気が5枠E番フェラーリピサで、4枠C番アドマイヤスバルが2番人気であった。直近4レースのうち、同じ函館で行われるOP特別の07年大沼Sの連対4は「10・5・4・1」、前年戦07年マリーンSはゾロ目で「9・5」、直前戦08年大沼Sは「10・13・1・9」で、いずれも4枠・5枠を強調しており、『1・2番人気決着』で仕方ないのかと思わせる並びだ。
 しかしながら、残る1つの札幌JpnV戦エルムSの『取消を含めたビリから6頭』の出席番号「5・10・9・2・8・1」が、その4枠・5枠と7枠の
『3つの枠』に収束されるのだ。上記の08年ダービーにおける元本戦候補06年オークスと同じケースだ。そして前回は文字通り『おそ松さま』な結果に終わってしまったが、今回は『連対枠』を確保したばかりか3着枠までも独占した。今回は、07年ダービーの時とは少し違うのだが、非常によくできた形だったので、取り消したグランリーオを赤西君に見立て、またしても『KAT-TUN型』決着PartUとしたい。
 ちなみに、これも
『研究資料集@』内では述べていることなのだが、上記の4レースの中で「1・2・8」がつながったレースは3つ、残る1つでは「2・8・9」がつながっている。7枠と5枠が絡んでくるという根拠の1つだ。こうした「1・2・8」のような出席番号のつながりを『たのきんトリオ』と呼んでいる。
 しかし3連複は低配当だった。私は、枠連は3点・馬連は6点・3連複は4点で獲ったのだが、そういうわけでそれほどの儲けにはならなかった。こうしたOP特別で、他に戦歴論等での確証もない場合には、どうしても順位までは特定できない。現時点での、出席番号式解析理論のみでの限界を痛感させられた。





『ヴィクトリアマイルと安田記念の奇妙な関係』

 大サービスで、『研究資料集』形式昨年(07年)と今年(08年)の、ヴィクトリアMと安田記念の資料を提示しておきますので、各自で御自分なりに検討して、解説を加えてみてください。
 こちらの
解説は、9月16日以降にアップいたします。
(今回は、年日とレース名以外の条件は省略していますが、資料集には網羅してあります。)

年日 2007/5/13日 2007/6/3日 2008/5/18日 2008/6/8日
レ名 2ヴィクトリアM 57安田記念 3ヴィクトリアM 58安田記念
1着 C 6 A 16 E 3 D 3
2着 B 2 D 8 H 2 O 2
3着 O 14 Q 12 A 12 B 5
4着 G 5 B 1 K 16 M 4
5着 P 10 G 14 L 9 P 11
6着 A 15 I 3 D 11 I 9
7着 M 3 C 7 C 4 A 7
8着 K 18 K 6 P 13 J 12
9着 F 11 H 11 J 8 E 6
10着 E 4 J 18 F 6 Q 14
11着 I 1 N 15 Q 17 @ 16
12着 D 17 P 4 M 5 K 13
13着 H 12 @ 9 O 15 G 10
14着 N 9 M 17 B 18 N 18
15着 L 7 E 10 G 10 L 17
16着 J 13 L 2 @ 7 C 15
17着 @ 8 O 13 N 14 F 8
18着 Q 16 F 5 I 1 H 1
枠連 26740 1570 1320 720
馬連 30740 2030 1670 3680
3複 235020 16780 3240 31710


『解説』

 すべて御覧の通りである。ヴィクトリアMと安田記念は東京競馬場で連続して行われるGTである。
 
07年第2回ヴィクトリアMのビリ・ブービーの「16・8」が、次戦07年第57回安田記念の1・2着となっている。付け加えれば、ヴィクトリアMのビリから7頭の出席番号「16・8・13・7・9・12」のうちの「7」を除く5個の番号が、安田記念の馬券対象枠1・3・8枠に収束されている。
 一方、
08年第3回ヴィクトリアMの1・2着「3・2」が、そのまま次戦08年第58回安田記念の1・2着「3・2」にスライドしている。つまり、ウオッカは出席番号「2番」としてヴィクトリアMを2着し、「3番」として安田記念を制覇する。今回はヴィクトリアMの1着同枠「11」が、安田の2着同枠「11」となっている。
 このように、2つのGTは、
07年は『下から』、08年は『上から』スライドしてきている。もっとも事前にこれだけの類推で、実際にいつも馬券が獲れるかどうかは疑問だが、この方法を長くやって場数を踏んでくると、不思議と感覚に染み込んで、何故か獲れる確率が高い。勿論、他に戦歴等の裏付けがあれば勝率はさらにアップする。

 では、ついでに周辺の状況も見ておこう。飛び飛びだが、下記の資料も御覧頂きたい。
 06年の第1回ヴィクトリアMと安田記念の出席番号に、特に目に付くような関連性は無い(実際には、いろいろあるのだろうけれど・・・)。06年は双方とも、共に対角同枠で決着している。ヴィクトリアMは、07年も純粋ゾロ目だ。では、07年ヴィクトリアMの1・2・3着「6・2・14」はどこから来たのかと考えてみると、そんなことは考えてもどうしようもないのだが、直前戦07年ダービー卿CTの9・10・11着に「2・6・14」が並んでいる。しかも、「2・6」は同枠である。
そんなことに気付いたとして、馬券になるわけでもなく、喜んでいるのは私くらいかも知れない。
 一方、安田記念の05年から08年の動きを見ると、05年1・2着の「1・8」が、06年は2・3着、07年は4・2着(06年の1着「16」が引き続き1着)で、08年はビリ・ブービーとなっている。
『だから、それがどうしたんだ!』と言われれば、返す言葉も無い。

年日 2005/6/5日 2006/5/14日 2006/6/4日 2007/4/1日
レ名 55安田記念 1ヴィクトリアM 56安田記念 39ダービー卿
1着 F 1 @ 9 C 16 I 10
2着 J 8 Q 3 N 1 B 4
3着 K 7 L 12 O 8 @ 12
4着 O 15 D 5 @ 10 A 5
5着 H 5 F 1 A 11 J 11
6着 P 11 N 11 M 2 F 8
7着 G 13 I 15 F 9 L 7
8着 B 9 M 10 Q 6 G 1
9着 N 6 E 16 B 12 D 2
10着 @ 3 A 13 P 4 C 6
11着 C 4 J 18 J 5 K 14
12着 L 2 O 14 L 3 N 9
13着 I 16 G 4 E 13 H 3
14着 M 17 C 8 D 17 M 15
15着 Q 12 B 6 I 7 E 13
16着 A 14 P 2 G 15
17着 E 18 K 7 K 14
18着 D 10 H 17 H 18
枠連 3160 760 2280 1940
馬連 13990 1000 12770 12530
3複 80600 2770 56730 109320


『08年9月14日第53回京成杯AHの参考資料』

『解説』はいつか機会があれば・・・。
うらめしや、もし「14」が「13」だったら楽だったのに・・・。

年日 2008/2/2土 2008/4/6日 2008/9/14日
レ名 58東京新聞杯 40ダービー卿CT 53京成杯AH
1着 F 16 O 5 O 2
2着 H 14 D 11 B 16
3着 @ 9 M 8 C 7
4着 D 4 @ 16 @ 14
5着 K 10 C 2 M 6
6着 I 7 N 6 G 15
7着 G 2 J 1 A 10
8着 O 6 L 15 H 12
9着 L 3 K 4 N 13
10着 A 5 B 12 L 11
11着 J 15 G 3 F 9
12着 C 13 H 7 I 5
13着 N 12 E 13 K 1
14着 B 11 A 14 E 3
15着 E 8 F 9 J 4
16着 M 1 I 10 D 8
枠連 1140 3710 1260
馬連 40120 7670 6620
3複 514280 219540 17970



『08年第59回朝日CC(GV)〜たのきんトリオ・スライド

 西日本における古馬OPクラス2000M芝という非常に重要なカテゴリーである。
 資料集@の東3(2)歳OP1400M芝というカテゴリーのところで、たまたま
「たのきんトリオ」という言葉を使ったので、それを借用したのだが、勿論3人組であればシブガキ隊でも少年隊でもプッチモニでも羞恥心でもPaboでもキャンディーズでも何でも構わない。

 
資料集Bを御購入された方から、朝日CC終了の深夜、『おかげ様で、3連単1点で獲れました(3160円)。』という自慢メールを頂いた。思わず『ウソ!』と呟いてしまった。買った根拠がわかるからだ。実は私も非常に危険と知りながら、3連複はドキドキの1点勝負をかけていて、1・3・4番人気決着による1140円という低配当ではあったが、一応「3連複1点勝負」に勝った(?)訳だから、HPかブログで軽く自慢しようかなと思っていた矢先である。
 私はその方法で成功体験もあるが、同じくらい
何度も痛い目に合わされているので、とても3連単までは買い切れなかったが、若いってすばらしい(その人の年齢は知らないが・・・)。しかしながら、この方法(というより仮説)は、『劇薬』どころではない非常に危険なものなので、良い子の皆さんはやたらに真似をしてはいけません

 具体的な説明に入る。資料集をお持ちでない方には、
ブーツの上から足指を掻くようなもどかしさであろうが、こちらも苦労してできるだけわかりやすく説明するので付いて来て欲しい。
@まず、これは単なる例として取り上げたのだが、06年愛知杯の12・13・14着の「15・4・12」が、次戦07年中京記念の1・2・3着にスライドしている。
A07年オパールSの11・12・13・14着(ビリから4)の「9・7・5・2」が、08年小倉記念(当該朝日CCの直前戦)の1・2・3・4着にスライドしている。
B
08年大阪杯の9・10・11着(ビリから3)の「4・6・7」が、次々戦08年マーメイドSの3・1・2着にスライドしている。
Cそして、その
08年マーメイドSの1・2・3着の「6・7・4」が、次々戦08年朝日CCの1・2・3着に順番までそのままスライドしているのである。

 このカテゴリー(西日本古馬OPクラス2000M芝)の過去をずっとさかのぼっていくと、他のカテゴリーと比べて
何故か歴史的(?)にこの『たのきんトリオ・スライド』を多用しているのである(そんな知識を自慢しても仕方ないのだが・・・)
 こう書くと、何か簡単に獲れそうな気もしてくるが、仮に事前にそう気付いたとしても、実際に買うには
かなりの勇気が必要だ。例年4回阪神初日の土曜日に施行される朝日CCが、今年は暦の関係で祝日月曜の2日目となった。出馬表の位置関係で行くと、勝った馬番8番は13頭(奇数頭)のど真ん中で、7番と8番は逆枠同枠で、2番と12番は対角同枠である。それに戦歴を加味して、本当に絞りきれるか。
 先程低配当だと文句を言ったが、低配当こその正解だったのかもしれない。



年日 2006/12/16土 2007/3/4日 2007/10/20土 2008/4/6日
レ名 44愛知杯 55中京記念 オパールS 52大阪杯
1着 M 1 @ 15 A 11 H 8
2着 D 3 G 4 D 8 G 5
3着 N 6 B 12 M 6 E 1
4着 B 14 C 16 L 1 J 9
5着 I 13 F 14 @ 14 D 10
6着 J 9 A 10 E 10 F 11
7着 L 8 J 8 H 3 C 3
8着 E 7 E 3 G 13 G 2
9着 A 2 I 11 C 12 A 4
10着 G 10 N 13 F 4 B 6
11着 C 11 K 7 J 9 @ 7
12着 K 15 M 1 B 7
13着 F 4 O 2 K 5
14着 @ 12 H 5 I 2
15着 H 5 L 6
16着 D 9
17着
18着
枠連 460 660 3890 2730
馬連 640 10000 3040 2750
3複 1140 34790 33770 7250


年日 2008/5/31土 2008/6/22日 2008/8/3日 2008/9/15祝月
レ名 44金鯱賞 13マーメイドS 44小倉記念 59朝日CC
1着 K 5 G 6 B 9 F 6
2着 N 15 A 7 I 7 G 7
3着 C 8 C 4 H 5 K 4
4着 D 9 E 8 F 2 A 9
5着 A 7 D 10 M 13 J 5
6着 L 2 J 2 A 11 H 1
7着 F 3 @ 9 G 8 B 11
8着 G 13 H 1 @ 15 @ 13
9着 @ 17 I 5 D 6 D 3
10着 M 1 K 12 K 1 E 2
11着 E 11 F 11 J 12 L 10
12着 I 10 B 3 C 10 I 12
13着 H 14 E 14 C 8
14着 B 4 N 4
15着 J 12 L 3
16着 O 6
17着 P 16
18着
枠連 2440 11620 630 400
馬連 6890 74000 830 620
3複 46930 178370 16780 1140



『世の中には“天才”っているのかも・・・・・・08年カンナS(OP)

 ユーミン(松任谷由美)さんの歌に『カンナ8号線』という曲があるが、これは東京の環状8号線のことをう歌ったものである。『カンナナ(環状7号線)』のことではない。ちなみに、環状6号線=山手通り、5号線=明治通り、4号線=外苑西通り、3号線=外苑東通り、2号線=外堀通り、1号線=内堀通りとなっているわけだ。

 そんなことはどうでも良いのだが、
資料集Bの購入者で、前回(この上の方に出てると思うが)9月15日の第59回朝日CCにおいて、『たのきんトリオ・スライド』によって3連単(3160円)を1点で獲った方から、『自慢メール』が来たというお話をした。負け惜しみに聞こえるかもしれないが(負け惜しみだが)、『非常に危険だから、良い子は真似しないように!』と忠告したはずだ。

 にもかかわらず、それに
触発されたのか、今度は別の方が『さすがに3連単1点というわけではないのですが、3連複を1点でで獲りました。』という『謙遜メール』を送ってきた。正確に言うと、本人は『謙遜メール』のつもりかもしれないが、十分に『自慢メール』ですから・・・。解説は下記の通り。『世の中には“天才”っているのかも・・・。』と思わずにはいられなかった。

 06年第38回函館2歳Sの
6・7・8着の出席番号「1・9・6」が、翌07年第39回函館2歳Sのビリから3に順番を代えてスライドする。
 その07年函館2歳Sの
ビリから3「1・6・9」が、08年第40回函館2歳Sを『スルー』して、次戦08年カンナS(OP)の3・1・2着スライドしている(出た『たのきんトリオ・スライド』2連発)

 
『スルー』って何なんだと思うのだが、別段意味は無く、ただ単に『カンナSが9頭立てで、他に当ても無いので一か八か買ってみた』らしい。一見無謀だし、私自身も気付かなかったが、いろいろ過去の事例を調べてみると、結構使用されているパターンである。この『出席番号式解析理論』という分野においては、言い出しっぺなので、『私が第1人』という自負もあったのだが、こうして理論の骨子を御紹介しただけで、次々と新しい仮説というか、ニューバージョンが開発されている。これからさらに研究は飛躍的進歩を見せるだろう。『私自身もうかうかしていられない』と思わされた。

東3(2)歳OP 1200M芝
年日 2006/8/6日 2007/8/5日 2008/8/10日 2008/9/20土
レ名 38函館2歳S 39函館2歳S 40函館2歳S カンナS(OP)
1着 M 11 H 8 K 11 @ 6
2着 J 16 I 5 F 8 B 9
3着 O 7 A 3 B 2 H 1
4着 K 12 B 10 @ 5 F 3
5着 H 8 F 2 G 9 D 8
6着 D 1 G 4 L 15 E 4
7着 @ 9 E 11 C 4 G 5
8着 L 6 @ 7 M 3 A 7
9着 C 10 C 9 N 14 C 2
10着 G 14 D 6 E 6
11着 N 2 J 1 D 12
12着 F 13 J 10
13着 B 15 A 1
14着 E 4 H 7
15着 A 5 I 13
16着 I 3
枠連 2250 1090 890 7870
馬連 9890 25720 1500 7560
3複 59670 44940 4500 16680


『08年福島2歳S(OP)・・・カンナSからの久々の単純メロン型

 今年(08年)の5月末に私が拙著『JRAのマル秘(シークレット)を暴け!』を無事出版させていただき、『出席番号式解析理論』を唱えさせていただいて以来、いわゆる『ミニモニ型』や『メロン型』と名付けたその基本型は、実は1度も出現していなかったのである。

 勿論、JRAが馬名の出席番号を基にして、何らかのオペレーションを管理統制していることは疑いようがない。しかしながら、ここ半年ばかりは
単純なケースは皆無で、このページで取り上げたような『応用編』や、さらに一ひねりしたような『神技編』といった複雑なケースが相次いだ。したがって、正直この理論自体への懐疑の念を持たれた方もおられると思う。

 そんな中で、久々に
『単純メロン型』とも呼ぶべき基本パターンによる決着が出現した。真上で取り扱った08年カンナSのビリから4の「2・7・5・4」が、08年福島2歳Sの1着枠7枠「4・7」と2着枠「2・5」を形成している。ついでに3着も7枠である。元本戦である『カンナS』が9頭立てという少頭数なのがイマイチ気に入らないが、真上で取り扱った『いわくつきのカンナS』であるならば、それも良しとしよう。2着馬は1番人気であるし、そこからの類推でも十分にたどり着けるだろう。配当も悪くない。


東3(2)歳OP 1200M芝
年日 2008/9/20土 2008/10/5日 2008/11/24代月
レ名 カンナS(OP) すずらん賞(OP) 福島2歳S(OP)
1着 @ 6 H 16 L 4
2着 B 9 N 2 N 2
3着 H 1 G 7 M 7
4着 F 3 L 4 K 9
5着 D 8 A 12 I 15
6着 E 4 D 6 F 13
7着 G 5 I 13 J 16
8着 A 7 O 1 B 1
9着 C 2 J 11 G 11
10着 C 15 C 10
11着 K 9 O 5
12着 F 14 E 3
13着 @ 3 @ 6
14着 B 5 H 14
15着 M 8 A 12
16着 E 10 D 8
枠連 7870 1420 1570
馬連 7560 4150 3750
3複 16680 35140 9690


このページのトップに戻る。


08年トパーズS(OP)・・・今年からJCダート・ディスタンス』

 昨年(07年)までJCの前日に東京の2100Mダートで施行されていたJCダート(G1)が、今年(08年)から1週遅れで阪神の1800Mダートに変更された。その新G1カテゴリーである。

 資料集の西古馬OPクラス編をお持ちの方は御存知かもしれないが、
このカテゴリーは知る人ぞ知る『金城湯池』だったのである。07年以降の連対4に限っても、07年平安S「16・7・11・5」、アンタレスS「15・4・5・16」、アルデバランS「16・7・5・15」、そして下の表の07年トパーズSに続くのである。08年アンタレスSまでの全6戦のうち、実に3戦で出席番号「16・7」が1・2着となっているのである。

 07年トパーズSのビリから5の「7・10・6・4・16」のうちの「7・6・4・16」が、08年アンタレスSの1着枠8枠「16・4」と2着枠「7・6」を形成している。その
アンタレスSの連対4が、今度は次戦08年トパーズSの4枠「6・16」と5枠「4・7」に揃ってしまったのである。よって当然枠連(4ー5)を真先に買うことになる。これもまた久々の『単純ミニモニ型決着』となるのだろうか。

 しかしながら、今までの経験から言って
JRAはそこまで甘くはないのである。そしてよく見ると、アンタレスSの3着枠7枠の「5・3」が、今度はともに6枠に同居している。しかも6枠11番の「3」は、断然1番人気(最終1.7倍)である。これは、(4−6)(5−6)も買わねばならない。結果は、やはり2番人気の4枠7番「6」が2着に来て、馬連でも550円、枠連に至っては310円という涙が出そうな低配当で、結局マイナスになってしまった。非常に残念である。

西古馬OP 1800Mダート
年日 2007/11/17 2008/1/27 2008/4/27 2008/11/24
レ名 トパーズS 平安S アンタレスS トパーズS
1着 I 15 C 3 N 16 J 3
2着 D 13 H 15 J 7 F 6
3着 H 5 E 13 L 5 @ 14
4着 C 3 L 16 D 11 M 13
5着 M 2 J 12 K 6 G 16
6着 E 8 G 11 H 13 L 11
7着 K 9 M 10 B 15 I 4
8着 N 11 O 7 F 1 D 15
9着 L 14 B 6 O 4 N 12
10着 A 1 D 4 C 9 C 8
11着 O 12 I 1 E 12 E 9
12着 B 16 F 2 @ 8 A 2
13着 @ 4 @ 14 I 2 K 5
14着 J 6 K 9 A 14 O 1
15着 G 10 N 5 M 3 H 7
16着 F 7 A 8 G 10 B 10
枠連 760 570 5390 310
馬連 1200 3320 24450 550
3複 9900 6830 55050 4040


08年ベテルギウスS・・・狂気の天才芸術家集団』

 2006年に阪神競馬場が改築され、新たに2000Mダート競走が新設された。よって、西古馬OPクラスの2000Mダートというカテゴリーは、2007年3月4日(日)の仁川S(OP)を皮切りに始まった新しいカテゴリーである。下記の表ではスペースの都合上省略してあるが、07年9月29日(土)にシリウスS(G3)が、08年3月9日(日)に仁川Sが施行されているので、今回08年ベテルギウスSで6戦目である。

 08年ベテルギウスSの直前戦は、08年シリウスSである。この
08年シリウスSのビリから4の「9・6・11・8」が、08年ベテルギウスSの2枠2番「9」・1枠1番「6」・3枠4番「11」・3枠3番「8」となり、そのうち3枠4番が1着となり、1枠1番が2着となる。ポイントは、単頭枠の1枠と2枠を今回は『同枠』とみなすことである。

 8頭立て戦を4つの枠と見なしたり、12頭立て戦を6つの枠と見なしたりするのはどうかと思うが、今回のようなケースでは、あながち
『御都合主義』ということにはならないであろう。
 さらに、07年シリウスSの
ビリから5番目の「2」と、ある意味ビリとつながる1着の「10」が組んだ7枠「10・2」が3着枠となっている。

 さらにさかのぼって考えれば、1年前の07年ベテルギウスSの
4・5・6・7・8着の「8・11・15・6・9」のうち、08年は14頭立てなので「15」を外した「8・11・6・9」が、一旦08年シリウスSのビリから4となり、08年ベテルギウスSの連対枠を形成していると考えることができる。

 また、このカテゴリーの
初回07年仁川Sの1・2着の「6・11」が、6戦目にして再度2・1着となったと考えることができる。

 このようにJRAは、これでもかこれでもかと
多種多様な『数字のマジック』を繰り広げてくれる。
 
『JRAは狂気の天才芸術家集団だ!』と私が叫ぶ所以(ゆえん)である。


西古馬OP  2000Mダート
年日 07/3/4日 07/12/23祝 08/10/4土 08/12/13土
レ名 仁川S ベテルギウスS シリウスSG3 ベテルギウスS
1着 G 6 I 16 I 10 C 11
2着 M 11 J 14 M 16 @ 6
3着 L 4 C 4 E 5 K 10
4着 J 3 H 8 J 15 M 12
5着 K 10 N 11 A 7 E 13
6着 D 9 F 15 G 12 J 2
7着 I 7 A 6 N 3 G 3
8着 @ 8 K 9 C 14 B 8
9着 E 5 M 1 B 4 L 1
10着 F 2 E 7 @ 13 A 9
11着 A 13 D 5 H 1 I 7
12着 H 12 @ 13 D 2 H 14
13着 B 1 B 12 L 8 F 4
14着 C 14 L 2 F 11 D 5
15着 O 10 O 6
16着 G 3 K 9
枠連 2250 710 1360 1650
馬連 23970 3940 2010 4530
3複 64800 14310 4920 10850


このページのトップに戻る。





 
inserted by FC2 system